2012年10月06日
今日から連休がスタート!
奈良を観光していただくには、ちょうどいい気候となってきましたね~♪
そこで・・・
「記紀・万葉プロジェクト」って、ご存じでしょうか。
それは、奈良県が発信する、
現代と古代、古代と未来、そして、みなさんひとりひとりが楽しみながら、
歴史とのつながりを実感するとりくみです。
平成24(2012)年『古事記』完成1300年から平成32(2020)年『日本書紀』完成1300年というふたつの節目の年をつなぐ9年間にわたるプロジェクトです。
『古事記』『日本書紀』が編纂され、数多くの万葉歌が詠まれた地・奈良県では、「記紀・万葉集」をはじめ、そのほか連綿と受けつがれてきた様々な文献、地域の伝承なども含む豊かな歴史素材を活用しながら、多面的にすすめていくというプロジェクトのことなのですが・・・
そのひとつとして、
橿原考古学研究所附属博物館にて、
特別展が、本日10月6日(土)より、11月25日(日)まで開催されます。
「日本国」の誕生 ~古事記が出来たころ~
今年は、現存する日本最古の歴史書である『古事記』が完成した712年から、
1300年にあたります。
『古事記』の編纂開始~完成に至る時代、
「日本」は、東アジア最大の国家であった唐の制度を取り入れ、
国家機構の基本を定めた律令を整備します。いわゆる701年の大宝律令の完成です。
律令制にもとづく中央集権国家の建設が進められ、
都は、飛鳥京から藤原京、そして平城京へと遷っていきます。
そして、それまでの倭国を改め「日本国」という国号を、
中国王朝に対して初めて正式に名乗り、認められたのも大宝元年の遣唐使だと
いわれています。
このように、『古事記』は、「日本国」の誕生という激動する時代の流れとともに
完成しました。
今回の展示では、
編纂の舞台となる奈良県の特性を活かし、
『古事記』が出来たころの都のようすや、「日本国」周辺地域の遺跡や遺物、
また編纂者の民部卿太安萬侶について、展示紹介します。
ここ最近・・・
領土に関するいろいろな問題などもあり、
改めて、歴史を勉強する。過去を振り返ってみる。という方も、多いかもしれませんね。
そして、歴史や考古学には、あまり興味がない・・・という方も、
このような「記紀・万葉プロジェクト」を通じて、
過去・未来、そして現在の「日本」や「日本人」を、考えてみる。
というのも、いかがでしょうか?
橿原考古学研究所附属博物館へは、
近鉄橿原線の畝傍御陵前駅から、徒歩5分ぐらいです。
駅やあちこちで「イワミン」くんがお出迎え。
そしてついでに、
ハニシカくんやなかよし前方後円墳も、ショップにいるので、探してみてください♪